日本独特の風土や文化、伝統は私にとってとても大切なことの一つだ。
それらが失われつつある寂しさを感じていたこともあり、歴史ある鷹匠の世界で躍動する女性に画家としての心が躍った。
見回すと、他にもほかにも男性中心だった伝統の世界に新風を吹き込む女性がいた。
風習や文化を柔軟な発想で支える女性画いた。
彼女たちは壁に立ち向かいながら輝いていた。
描いてみたいと思った。
ー 鷹匠 ー
鷹を山野に放って狩りを行う鷹狩の、猛禽類を扱うのが鷹匠である。
公家や武家のお抱えから、明治以降は皇室のお抱えへと受け継がれてきた。
しかし戦後、皇室行事としての鷹狩りが廃止され、衰退しつつあった。
その後、伝統行事として復活し、女性の鷹匠も登場してその颯爽とした姿が注目されるようになる。
競技や年中行事としてだけでなく、カラス対策など実際の職業として取り組む若い女性の話題などが取り上げられ、伝統に新鮮な風を吹き込んでいる。